主の独り言

2021.07.17

愛がなんだ 今泉力哉

上映時、若者で連日満席だったという愛がなんだ。依存パーソナリティ障害の登場人物達が繰り広げる“愛”が面白い。

言いたい事がちゃんと言えないと言う場面が数多く出るところは、ドランのたかが世界の終わりを想起させる。

とにかく主役女性の自我境界線が弱い。さらに想いこがれる男性も同様に弱い。この2人が共依存の関係となり映画が進行するのだが、この2人だけではない。もう一組のカップルも同じ関係だ。これら関係性を見続けると違和感を感じた。

それは何かというとラカンのいう大文字の他者の存在が見えないのだ。

そして、この関係性に若者たちの共感が多いというのは、色々と考えさせられる。

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