主の独り言

2021.05.02

ロングデイズ・ジャーニー ビー・ガン

緑と赤。母と恋人。現実と夢。これらの関係を見つけられなかったら、危うく振り落とされるところだった。

アンドレイ・タルコフスキーばりの現実と記憶の行き来。何が現実で何が夢か、セリフや主人公の幼少期置かれていた環境から推測し理解を積み上げていく。

母の呪縛から逃れられなかった主人公。母(恋人)を追って夢の中を彷徨い、母とお別れがちゃんとできた後、恋人へ初めて気持ちを向けることができる(推測)。

夢と現実との統合(過去が現実を侵食)。主人公は、ラストシーンの後、現実の彼女と会い、地に足のついた付き合いをする事が出来るのだろうと僕は思う。

この中国映画は凄い。次回視聴した時はまた違う印象になるのだろう。

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