主の独り言

2020.06.25

裏窓 アルフレッド・ヒッチコック

仕事中怪我をして自宅(アパートメント)で療養中の主人公。
ロの字の建物内側(裏窓)から見える居住者たちの生活風景は男女のさまざまな営みを映し出していた。
出会い、結婚、生活、別れ。
主人公の居室から見える景色はそれぞれのドラマの様だ。

映画の随所に名言が出てくる。
ゴダールの女と男のいる歩道 娼婦ナナのセリフがふと頭に浮かんだが、この映画も負けていない。
怪我で療養中の主人公の部屋に、ケアマネージャー的な女性が毎日来るのだが、彼女がストーリーテラー的存在であり映画の根幹をなす言葉の数々を発している(個人的にシビれる言葉ばかり)。

そして、それら言葉をつなぎ合わせると主人公男女(グレースケリー)が心の邂逅を果たした事がよくわかる。

最後に本映画は、ヒッチコックから現代人への警笛と僕は捉えた。

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