主の独り言
2019.09.22
友罪 瀬々敬久
レビューでは、結構駄作
という評価が多かった本作。
個人的には、凄く良かった。
悪評の多くが、
背景の描写が少ない事を挙げているが
少なさが、この手の内容には思惟させて良いと僕は感じる。
とにかく少年A瑛太の演技が素晴らしい。
これぞ俳優という感じだ。
過去犯した罪へのトラウマ
この過去を引きずって様々な登場人物が描かれている。
実際に子供を殺した少年A
いじめによる自殺を止められないばかりか後押ししてしまった主人公。
子供の犯した犯罪の贖罪をし続ける父親
皆一様に過去への執着が見事に描かれている。
ラストシーン。
ふたりが、
生きている状態から
共に生きて行く
と決意したであろうシチュエーションには
心震えた。