主の独り言

2019.08.12

国立博物館 平成館 三国志特別展

国立博物館 三国志特別展に行ってきた。
5月にこの開催を知ってからの希望だった。

ウェブ等で見ていた関羽像。
実物はかなり精巧でとてもリアル。

この関羽が青龍偃月刀をもって襲いかかってきたら
とてもかなわないだろう。

曹操、劉備、孫権
この3体の人形を見ているだけで時間があっという間に過ぎていく。
さすがに混雑していたので、僕ばかりずっと見るわけにもいかず
後ろ髪を引かれながら後にした。

周瑜からのお試しに、見事勝った
諸葛亮孔明の弓矢を集める施策をイメージした作品。
これも良かった。

今回の三国志特別展で、最も興味深かったのがこれ。
献帝と曹丕。

献帝は曹操に良いように使われた漢最後の皇帝。
そして、曹丕は曹操の息子であり、献帝に禅譲を迫り
皇帝となり魏を建国した人物。

この2人が並んでいるだけでたまらなかった。

曹操という強烈な人物を中心に
衛星のように周囲を廻っていた人物だからだ。

そして最後、
最も見たかった曹操の墓。

曹操は、自分の墓を質素にするように命令して無くなった。
そして、最近見つかった曹操の墓は遺言通りに
他の皇帝たちと比べて簡素なものとなっていた。

曹操という人物は
プラグマティズム的な人物だったと僕は思う。

特に漢国再興に想いを馳せた劉備とはぜんぜん違う。

3世紀という時代を鑑みれば
とんでもない価値感を持った人物であると
周囲は感じたことだろう。

悪しき曹操というイメージの人物であったが
昨今は曹操を再考する動きになっている。

個人的には大歓迎な事である。

曹操という人物。
もっともっと知りたい欲が出てきた。

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