主の独り言
2019.08.08
ガンジスに還る シュバシシュ・ブティヤニ
ある日、死期を悟った父が、
ヴァーラーナーシというヒンドゥー教の聖地で死ぬと言いだし物語が始まる。
そこはガンジス河の畔。
同じように最後をここで過ごそうという人々が多く集まる
解脱の家と呼ばれる場所。
毎日忙しいビジネスマンの息子が
仕方が無く一緒に同行。
父と息子との関係の邂逅が始まっていく。
自分の超自我に気づき、息子に謝る父。
そして、その息子も、子に対しての超自我に対し
苦しみ、そして関係が邂逅していく。
父の存在が家族を改めてつないでいく。
それは、終わりでは無く始まりでもあり通過点でもあり、
そして、ごくごく普通のこと。
ガンジス河ほとりのヴァーラーナーシの人々は
死をごく自然に普通のこととして受け入れている。
一つの死の在り方として
とても心に残る映画だった。