主の独り言

2019.07.18

マイマザー  グザヴィエ・ドラン

最も愛すべき母。最も憎むべき母。
愛憎渦巻く心的描写が視聴者を飲み込んでいく。

監督はドラン
主演もドラン
脚本もドラン。

天は二物も三物も与えたそんな人物だ。
まだ若いにもかかわらず、彼の関わる映画はどれも
心的描写が深く、そして人生経験を積んだ人物が監督を行っていると思ってしまうほど。

どんな人生を歩んできたのか・・・
ドラン自身にも興味がわいてしまう。

この映画、
ちょうどアイトーニャの後に視聴したのが良かった。

この映画の母親も、アイトーニャの母親同様に
ウロボロスを象徴するような、支配的な母。

母子の関わりがとてもリアルだ。

母は子を支配したい。子は母から逃げたい。でも愛している・・・

最後、主人公が最後に示した母親への愛情の伝え方が
グッと心に響いた。

ドラン。
彼の映画は、全部観ようと思う。
彼の才能に惚れ惚れする。

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