主の独り言

2016.07.24

バケモノの子 細田守

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金曜ロードショーで放映されたと聞いて、
夜中に本棚から引っ張り出してくる。
細田守監督は、
おおかみこどもの雨と雪の脚本には
当時感動した覚えがある。
そして、バケモノの子に関しても
映画館で一人投影し、泣いたものだ。
本作では、
影がキーワードとなっている。
そして、メタファーとして鯨が出てくる。
主人公が、手に取る本
白鯨。名作中の名作である。
劇中の台詞でも、
鯨は自分の影(シャドー)の部分の投影である様な事を
言っていた。
そして、シャドーに飲み込まれる主人公を
助ける女性。
この女性こそ、母のメタファーであり
神話で描く女性の象徴であると感じた。
神話では、女性は力の象徴のナイフでは無く
あるがままに観るランプを使う。
まさに、この主人公を助ける女性は
ランプの女性であった。
父と母。そして子。
さらに、代々脈々と流れる超自我。
これらの葛藤の中から
抜け出すコツをこの映画では示してくれている。
そして、視聴後また涙が流れてくるのであった。

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