主の独り言

2016.06.07

お別れ

酔っ払っている。
こんなに酔っ払ったのは数年ぶりである。
酔っ払ったのには訳がある。それは、
ある方とのお別れがあった。
その方とは、直接の接触頻度は十数回だろうが、
僕の記憶には大きな足跡を残した方だった。
人生の大大大先輩であるが、
その方にしたら小僧である僕に対し、
一人間として発言してくれた。
記憶に残っているところでは、
『俺の酒が飲めねーのか!!』
なんて、強く言われたこともあった。
そして、『あなたの酒は飲めません』
と返した僕に対しても、
次の瞬間には、笑いながら次の話題を話してくる。
そんな裏表がない人物だった。
世間は、その方のことを口が悪いとか
悪い方で言われる事が多々あったが、
僕は、率直に物を言う口の悪さはとても好きだし、
僕の好きな人間達は皆口が揃って悪い方々だ。
うわべだけを装った関係性より、
率直に思ったことを言ってくれる。
そんな関係性が僕は心地よく感じる人間である。
そんな方との別れに、さみしさを正直禁じ得ない。
一言で言えば、漢(おとこ)。
居なくなると存在の大きさがジワジワ沸いてくる。
正直、その方とは戦った事もあった。
しかし、和解後は何もなかったように
お互い会話出来たことは、その方の
器の大きさによるところが大きいと思う。
率直に、僕の周りの数少ない漢が居なくなったなー
というさみしさが湧いて来ている。
今日は、もう少し酒に浸りたいと思う。
ご冥福をお祈りしています。
ありがとうございました。

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