主の独り言

2015.09.11

意識をめぐる冒険

意識をめぐる冒険
“我々人類に自由意思はあるのか”
この命題に対し、
脳神経学者のコッホ教授が
全10章さまざまな方向からアプローチ。
人間の存在という概念に対し、
脳神経学から解明を試みている内容である。
脳関係の本では“ゾンビ”というのは
よく使われる言葉で有り、
無意識に行われる小脳が司る
自動運動のことを言う。
そして、我々の人生は多くの無意識によって
成り立っている事を脳神経学の見知からも
改めて知らしめられる。
我々は環境の産物なのである。
古くは、神話では
フィッシャーキングの傷とも言い
仏教では空(色即是空)とも言った。
心理学ではプライムテストは有名である。
自分の価値観など、環境や生育歴によって
彩られたものなのである。
で、この様な前提から
自分の意識に対し、
“自由意思はあるのか”
古くからあるこの大命題に対し
挑むというのが
この本のストーリーである。
後半には、先月ブログで紹介したトノーニのΦ理論
量子論についてもかなり出てくる。
このあたりの知識が多少はあるから
かなり楽しく読めた。
こう言った繋がりが読書の醍醐味である。
で、結局自由意思はあるのか・・・
僕は僕で過去から僕の中で解釈はある。
そして、この本で更に補強された。
そう考えている。

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