主の独り言
2015.06.03
オオカミシンポジウムとダーウィンの進化論
蓼科でオオカミシンポジウムという
世界大会が開かれた。
蓼科観光協会主催のイベントである。
今、全国的に鳥獣の被害に
多くの観光地、農家等が苦しんでいる。
そんな中、“オオカミを日本に繁殖させよう!!”
という動きが水面下で広がっているとの事。
オオカミは人を襲わない。
僕の頭は“あかずきんちゃん”
で固まっており、オオカミは人を襲うという
イメージで凝り固まっていた。
オオカミは人を襲わないらしい。
そもそも、明治時代までは日本にはオオカミがいた。
しかし、当時の政府の方針で
オオカミを駆除し絶滅てしまったそうだ。
その後、ハンターの数は年々減少し
比例して鹿を代表とする鳥獣は
増加の一途を辿っている。
貴重な高山植物も食べられ、
木も食べられ、山崩れの原因にもなっている。
全国的な問題である。
その解決策の一つが“オオカミ”である。
というシンポジウムであった。
明治当時、山の生態系の頂点にいたオオカミ。
進化論的に言えば
自然選択の累積によって
進化したオオカミがそこにはいた。
しかし、人間の手によって
絶滅させられた。
これは自然選択では無く
人為的。
よって、元に戻すと言うことは
一件問題ないようにも考える。
しかし、戻すことに対する
人々のアレルギーはとても強いと感じる。
いずれにせよ、
当時の生態系を崩したのは我々人間である。
そして、戻そうとしているのも人間・・・
ここから議論が深まる事を期待したい。