主の独り言

2015.01.09

坂の上の雲

新年早々インフルエンザになってしまった。
で、当然出勤は感染の恐れがあるので1週間はしていない。
身体も熱が有りだるく
頭もぼーっとしているため仕事も出来ず
見たいDVDをこの時に一気に見る事に決めた。
私が選んだのは
坂の上の雲
言わずと知れた司馬遼太郎の名作
NHKがスペシャルドラマとして
2009年から2011年の3年にかけて
放映したものだ。
45分×13回。
計585分の超大作である。
時代は明治。
僕の一番好きな時代である。
そして、登場する政財界の大物達は
皆僕は他の書籍で知っている人たち。
文庫版の坂の上の雲は読破しているので
内容は一通り知っている。
しかし、映像は当然初めて。
とりあえず、一通り視聴することに。
時間は望まずとも多くある。
結局、4日間かけて全話視聴した。
残念な面は、
日露戦争の戦術であるT字戦法を編み出した所から
試行錯誤し、精度を上げる箇所が大きく抜け落ちているところ。
東郷平八郎が早朝手弁当を持って各艦に視察に行く所など
連合艦隊の血のにじむ訓練描写が抜けていることに対し
正直残念に思っている。(特に東郷平八郎)
また、
文庫もそうだが、乃木希典の愚将ぶりが際立っていた。
世の中的は、軍神ともあがめられている乃木将軍だが
名将か愚将かで意見は分かれている。
それにしても、あまりにも
児玉源太郎将軍の噛ませ犬的立場に
成り下がっていて残念だった。
一番え??
と思ったのは、
バルチック艦隊を発見し、
迎え撃つときに、有名な東郷ターンをするのだが
旗艦三笠の艦長が、東郷の指し示す指示に驚きの表情をしたところ。
旗艦三笠が曲がった同じ箇所で
後続の戦艦もまったく同じ軌跡で
曲がることなど訓練をしていなければ無理である。
この描写が僕には一番驚きだった。
良かった点も当然多数ある。
特に、配役。
これはよかった。
いずれにせよ、
好きな時代のドラマで有り
終始疑問や賛同を持ちながら視聴できた。
自宅と言うこともあり、
疑問点は書棚からタイムリーに
本を探して史実とドラマとの違いを
確認出来たのも良かった。
社員には休んで仕事を停滞させてしまい
申し訳無かったが、
私自身は、久しぶりの有意義な時間を持てたことは
嬉しかった。
とにかく、明日からは
溜まった仕事をただひたすらやるのみだろう。

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