日本語 English 繁體中文

ディオニソスの陶酔

2026.10.29

シャンパン(シャンパーニュ)とスパークリングワイン

皆様はシャンパン(※1 シャンパーニュ)とスパークリングワインの違いは何かご存知でしょうか?

実はどちらも発泡性ワインの事で 大きなくくりのスパークリングワインの中でフランスのシャンパーニュ地方で造られるワイン、しかも製法もタンク内で発酵させたり、炭酸ガスを注入する方式ではなく『瓶内2次発酵』と言われるシャンパーニュ方式で造った物だけがシャンパーニュと表示できます。
シャンパーニュは、ボトルを上下逆に差し込んだ『ピュピトル』という棚に置き毎日ボトルを1/8ずつ回転させて、数か月間かけて沈殿物をボトルの口元に集めるという大変手間の掛かる作業を経て出来上がるワインです。そのため、近年ではコンピューター制御の『ジロパレット』という装置を使って仕上げるワイナリーが増えています。これらの製法で造った製品しかシャンパーニュとは呼べません。ですから発泡性ワイン=スパークリングワインの中のフランス・シャンパーニュ産のシャンパーニュ方式で造った製品のみがシャンパーニュと表記できるのです。

シャンパーニュというと 皆様は『ドンペリニョン』というワインを思い浮かべることでしょう。この『ドンペリニョン』というのはベネディク会の修道士で この方が発酵中の瓶詰ワインを放置していたところ偶然発泡性のワインになったという シャンパーニュの生みの親と言われています。

スパークリングワインのボトルを持つとずっしり重いと思われた方が多いと思いますが、それもそのはず、瓶内の気圧は3~5気圧もありますのでそれに耐えられるようにガラスを厚めに造られています。さらに気圧の基準によっても表示が異なります。

シャンパーニュの他にも、イタリアでは『スプマンテ』、スペインでは『カバ』、ドイツでは『ゼクト』などと呼ばれています。

当館のようにシャンパーニュは置いていないものの、スパークリングワインをご用意しているお店も数多くあります。そうした場では「すみません、シャンパン下さい」と言われるより「スパークリングワインは有りますか?」とお声がけいただくと、スマートにワインをお楽しみいただけるはずです。

蓼科親湯温泉 ソムリエ 梅原

※1 シャンパンは主に日本における表現で英語読みのシャンペーンから来ており、シャンパーニュは現地フランス語読みの表記となります。シャンパーニュ委員会の日本語公式サイトでも『シャンパーニュ』の表記が用いられています。日本ソムリエ協会でも『シャンパーニュ』表記を用いています。

_category

Archive