主の独り言

2022.07.02

はりぼて 五百旗頭幸男 砂沢智史

富山市議会の不正を追ったドキュメンタリー。
地方テレビ局の決死の取材で次々と不正が暴かれていく。
とくに自民党会派の不正が凄まじい。
会長が不正で辞任をし、次の会長もまた不正発覚で辞任。
さらに議長も同様に不正だらけ。
(その他多数で書ききれない)

もはやコント、にしか思えない。
不謹慎だが、今年一番の大笑いだった。

一番救えないのは、
議会事務局に深夜に侵入し女性職員の机を物色した議員が、自分こそ議会改革の旗手であると涙ながらにカメラに訴えた議員だろう。
(あの先生は今どうしているのだろうか。検索すらする気も起きないが)

そしてこの映画の凄いのはラスト10分。
富山市議会の不正はコントで視聴者を失笑させ、そしてラストにつなげる。

身を切る覚悟をもったアンチテーゼ。
はりぼて

というタイトルは、市議会以上にそこに向かってのタイトルなのだろう。

気骨ある監督に敬意を表したい。
ラストに身震いした素晴らしいドキュメンタリー。

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