主の独り言
2020.04.06
ゴッドファーザーパート2 フランシス・フォード・コッポラ

ゴッドファーザーパート2素晴らしかった。つい唸ってしまった。
昔試聴した際は、この良さが少ししかわからなかったが、歳を重ねたお陰で良さがだいぶ分かるようになった。
初代ゴッドファーザー(ロバート・デニーロ)の青年期成人前期と二代目ゴッドファーザー(アルパチーノ)の同時期の対比が全てを物語っている。
二代目ゴッドファーザーが実母に父親である初代ゴッドファーザーのファミリー(組織)への価値観を問うところはとても感慨深い。
マフィアとしてライバルを倒しながら着実に拡大していく陰で、もっとも大切な何かを失っていく。愛する父であり周囲に愛され続けた初代ゴッドファーザーの影に対抗する言動がますますドツボにはめていく。
論理では二代目ゴッドファーザーは正しく組織拡大の近道を選択し、現にそうなっていく。しかし、レンマ的に観ると言動が悪い波紋を周囲に与えていく事がわかる。
ここで、映画ゴッドファーザーのファーザーの部分がパペットとなっている事を納得するのである。
君主論でマキャベリは、君主として恐れられる事は必要だが、怨まれると地位を失う事を述べている。
ゴッドファーザーパート3は、彼が失う物語。どう展開していくか今から楽しみである。
それにしてもアルパチーノとロバート・デニーロはカッコいい。