主の独り言

2014.05.16

運動会と孫子

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晴天の中、小僧二人の運動会が行われた。
_1060774(移動中の風景)
紅組白組に別れて真剣に勝負をしている。
この学校を選んで良かった
と思える所の一つは
“運動会という勝負を真剣に白黒つけるところ”
である。
毎年、負けたチーム(赤or白)は大泣きしている。
その姿が、とても印象的だ。
そして、勝負と言えば
やはり戦争。
戦争と言えば、紀元前の戦略家“孫子”。
僕は、孫子は大好きである。
大学時代から岩波の孫子は読み込んできた。
そもそも、真っ向勝負をしないところに
孫子の魅力はあるのだが、
運動会という勝負事でも
孫子の教えは生きる。
同じ条件下での戦いは、“勢いが強い”方が勝つ。
孫子は勢篇で“勢い”について書いている。
“正を以て合い、奇を以て勝つ”
この言葉は有名だ。
例えば、
綱引きなんかでは、正を似て合いする事が
先ず必須条件である。
そして、勝つためには孫子は
奇を似てといっている。
綱引きの奇とは、
旗を持ってリズムを作る
応援団長の力によるところが大きいと思う。
そんな視点で綱引きを見ていると、
相手の力を出し切らせて、
力を抜いたところを見計らって
旗を振り、『今だー!!』
と声を出してリズムを取っていた赤組の応援団長が
印象的だった。
正に、
“正を以て合い、奇を以て勝つ”
を見せつけられた瞬間だった。
子供の運動会を一日等して
感じたことは、
運動会も戦略だな〜
という一言に尽きる。
観客として、非常に愉しませていただいた時間だった。
 

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