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at Shinyu-onsen

写真_橋の上の母娘

STORY 06還暦の母を祝う 母娘旅

  • 母の還暦を祝うために私と二人だけの旅をプレゼントしようと思い立った。

    結婚して家を出てから2年。お正月以外は母とゆっくり過ごすこともなくなってしまったから今回の旅は“べったり”がテーマかな。向かったのは夏でもエアコン要らずの平均気温23度前後!の蓼科。 エアコンが苦手な母にはもってこいの場所である。

    茅野駅で待っていてくれたお迎えのバスがグングン山を上り、白樺の木々が目にも爽やかに映り始めて少し経つとお目当てのホテルが忽然と現れた。本当にこれぞ「ハイダウェイリゾート」まわりにはコンビニはおろか、お店なんて一つもない。いいなあ、こういう所。大好きである。

    写真_白樺の木々
  • 入り口をはいるとまずは、圧倒的な本の数々にノックアウトされる。ほとんど中毒ともいえる本好きの母は大興奮の様子。まずは、“よしよし”と自分の選択にOKを出す。

    写真_綺麗に並べられた本
  • 白黒の昔の写真がたくさん飾ってあったので眺めていると、勤続40年というこの宿を知り尽くした古参の社員さんが説明してくださった。

    写真_白黒の昔の写真
  • あれ、これ舟木一夫と和泉雅子の写真だ。1965年に公開された「高原のお嬢さん」という日活映画のロケが行われた時のものだそうだ。蓼科って昔からリゾートだったのね~。

    さて、今日はこれからが本番だ!宿の方にあらかじめお願いしてあったサプライズの仕掛けを確認して母を誘い散歩に出る。ちょっとおしゃれをしてリゾート気分を盛り上げようと、母娘二人でドレスを着て、お化粧を直し、蓼科湖まで行ってみる。

    「アイスクリームを食べよう!」と張り切ってショップへ向かう母。清らかな空気、美しい新緑、湖面に輝く眩い光。リゾートのすべてがここにある。母と二人で 高原のお嬢さん(とおばさん)を気取ってみよう。

    写真_アイスクリームを食べる
    写真_母娘で散歩
  • 宿の方に戻って武田信玄が浸かったと言われている湯殿のあるお庭に目を向けるとそこには・・・・

    赤いパラソルの下にシャンパンの用意が。これぞ、母へのサプライズ!

    写真_母娘で散歩
  • 60歳を健康で迎えることが出来たお祝いと母へのこれまでの感謝の気持ちをカードにしたためて読み上げる。そして乾杯。

    写真_赤いパラソルの下にシャンパン
    写真_赤いパラソルの下にシャンパン
  • 母の嬉しそうな笑顔がこの旅を計画した私の何よりの喜びだ。この60年、楽しかったこと、大変だったこと、これからの母の人生の野望などいっぱいおしゃべりしてお部屋に戻る。

    貸切露天風呂の予約の時間だったので、母と一緒に渓流が見渡せる特等席のお風呂に入ることにした。

    ああ、母と二人っきりのお風呂なんて覚えている限り一度もなかったのではないだろうか。いつも仕事で忙しい母とゆっくり人生について話すことも、あえてそんな時間をとろうとも、しないで来たように思える。

    いつもパワー全開でずっとこのまま元気でいるだろうと思っていた母の背中が少しだけ小さく見えたのは気のせいだろうか?

    写真_貸切露天風呂
  • 人生100年と言われるようになったが、元気で一緒に旅ができるのはあと何年だろうか。これからも時間を惜しまず、母や今度は父も連れてまたここに戻ってこようと思う。

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