ディオニソスの陶酔

2022.06.06

食前酒

お食事に併せてお飲み物を選ばれると思いますが、皆様は何を基準に選ばれますか?
特にルールは有りませんのでお好みでチョイスしていただいて全然大丈夫です。

まず、最初に食前酒(aperitif)と呼ばれる種類のお酒が有りますが、
料理を引き立たせるというよりは食事の前に喉を潤し唾液や胃液の分泌を促進し食欲を増進させ、
気分が良くなり会話を弾ませるための飲み物で18世紀後半にイタリアで始まったとされています。
海外ではアルコール度数がやや高めのお酒や発泡性のもの、
少し甘めのお酒で胃などを刺激し胃液の分泌を促進させるものが用いられます。

日本ではよく「とりあえずビール!!」などと言われます。
ビールもアルコール度数は低いですが、
発泡性で苦味も有り、胃や喉に刺激を与えるという点では間違いとは言い切れないと思います。
迷った時には良い方法でしょう。

海外では甘めのリキュールを使用したカクテルやハーブ系のリキュールなど、
やや個性の際立ったお酒が好まれますが、
繊細な和食の場合は白ワインを使用したキールなどのカクテルやシャンパーニュなどが相性抜群でしょう。

当館では岡谷市の豊島屋さんが醸された「神渡 純米吟醸ペティアン」という商品をご用意しております。
こちらはもろみ発酵時に発生した炭酸ガスを瓶に閉じ込めた蔵元でしか味わえなかった微発泡のお酒で、
ミシュランの星をいくつも獲得されたフランス人名シェフ、
故ジョエル・ロブション氏のご子息 安部ロブション龍依氏のプロデュースにより誕生しました。
容量も300mlと乾杯にも最適でアルコール度数も17度と若干高めの食前酒にピッタリの商品です。

ちなみに「ペティアン」とはフランスでガス圧1~3気圧の弱発泡性ワインの事を意味します。
(通常のスパークリングワインはガス圧3気圧以上の製品です)

ご来館の際には是非お試し下さい。

蓼科親湯温泉 ソムリエ 梅原

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