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〜蓼科 親湯温泉 寒天のおはなし 02〜

お部屋に案内されてほっと一息。お茶とともに宝石のように美しいお着き菓子「琥珀糖」をいただきます。これは寒天を砂糖がけしたお菓子。優しい歯ざわりとふわりと広がるバラの香りで心と身体を癒してくれます。これから楽しみの夕食ですが、到着時の3時〜4時はちょうど小腹がすく時間帯。ノンカロリーの寒天のお菓子なら安心していただけるのもうれしいところです。「琥珀糖」は、スイーツ好きのスタッフがお気に入りのクレープ屋さん「Cafe de Sicard カフェ・ドゥ・シカール」で見つけた逸品です。クレープの味わいはもちろんのこと、「琥珀糖」は寒天の甘さや硬さにもこだわり、何度も試行錯誤した上で完成したといいます。お着き菓子として用意されているローズは、蓼科 親湯温泉だけの限定商品。ショップではローズのほかティーレモン、アソートの瓶詰、また、和紙を使った箱に「琥珀糖」を詰め合わせたセット商品もあり、お土産にぴったりです。また、上諏訪温泉 しんゆ萃 sui-諏訪湖のお着き菓子には、かりん味の「琥珀糖」が用意されています。

蓼科 親湯温泉のショップには、棒寒天、角寒天、細寒天、寒天スープなど、さまざまな寒天商品が並んでいます。こちらは、寒天を全国に広めようと頑張っている地元の寒天製造・販売会社「イリセン」の商品です。寒天といえば、ところてんというイメージがありますが、諏訪地方には「天寄せ(寒天を使った寄せもの)」という伝統料理があります。御柱祭でももてなし料理として振舞われており、かつては棒寒天が使われていましたが、近年は粉寒天を使用する人も増えてきているのだとか。また、原料の高騰、担い手不足などから、農閑期に寒天を作るところも年々減少。温暖化も進み、冷え込みが不十分だと形がくずれ棒寒天は作ることができないため、生産できる時期も短くなっているといいます。そこで、逆転の発想から生まれたのがスープ用の寒天「かんた」です。これは、棒寒天と比べて短時間で作ることができる小さなサイズの寒天です。水に戻す必要がなく、スープやお味噌汁に入れるととろりとやわらかくなるので、寒天を手軽に取り入れることができます。小袋に入ってかさばらず、軽くて、150円という手ごろな価格の「かんた」は、寒天の魅力を知らない人たちにもぜひプレゼントしたい逸品です。

今年から「イリセン」では、寒天工場で作る「寒干しりんご」を期間限定で販売しています。これは、台風被害などで破棄されてしまうリンゴを農家から買い取り、寒天づくりを行う設備で乾燥させたもので、甘味と酸味が凝縮した味わいはリンゴの産地長野ならでは。蓼科 親湯温泉のショップでも、氷餅や凍み豆腐、凍み大根などとともに好評発売中です。

寒天は、食物繊維を豊富に含み、便通を良くし、肥満を解消、さらに動脈硬化や糖尿病を予防する効果もあるというスーパーフードです。健康と美味しさのためだけでなく、地元産業応援のためにも、ぜひ蓼科 親湯温泉の素敵な思い出とともに持ち帰りたいものです。

→次回は、蓼科 親湯温泉の貸切露天風呂をご紹介します。

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