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〜蓼科 親湯温泉 バーとジャパニーズウイスキーのおはなし01〜

大正・昭和の時代に、多くの文人や芸術家が集まり、文化の発信地であった蓼科 親湯温泉。「みすずLounge & Bar」では、その歴史を映し出すかのように、3万冊の蔵書が並び、絵画や書などを展示しています。中国の上海租界(ドイツ、イギリス、フランス、ロシア、日本など上海に造った外国人居留地)をイメージしたセピア色の空間は、まるで映画のワンシーンのよう。心地よくお酒を楽しみながら、物語の世界へと旅することができるでしょう。

「みすずLounge & Bar」では、カクテルやワイン、ウイスキー、日本酒までさまざまなお酒を楽しむことができます。この7月にメニューを一新し、幅広い要望に応えられるようになりました。お酒が苦手な方や未成年の方でも、ノンアルコールカクテルやソフトドリンクもご用意しております。読書のお供に、ラウンジからの景色や四季をイメージしたオリジナルカクテルはいかがでしょうか。また、ウイスキーも、長野県産の「マルスウイスキー」をはじめとするジャパニーズウイスキーが豊富に揃い、他にはない素敵な雰囲気の中で東京や横浜などにあるホテルのバーよりもリーズナブルに楽しめるのもうれしいところです。

ジャパニーズウイスキーとは、日本で造られているウイスキーのことです。日本をはじめ、アイルランド、スコットランド、アメリカ、カナダは、世界を代表するウイスキーの産地として知られ、そこで造られるウイスキーは「5大ウイスキー」といわれています。スコッチウイスキーの流れを汲み、日本で独自の進化を遂げたジャパニーズウイスキーの味わいはマイルドで優美。さまざまなタイプの原酒を造り分けしているため、繊細な味わいを実現することができるのが特長で、最も歴史が浅いものの世界的に高く評価され数々の賞を受賞しています。

ジャパニーズウイスキーのおいしさが世界に知られるようになった理由の一つとして挙げられるのが、ウイスキー造りの体制の違いです。大規模から小規模まで蒸留所がたくさんあるスコットランドに比べ、日本は蒸留所の数がとても少なく、大手企業による生産が中心です。そのため設備はもちろんのこと研究開発にも十分な資金を投じ、安定した品質のウイスキーを生み出し続けることができるといいます。また、スコットランドでは、原酒を造って別のメーカーに販売する、ブレンドと瓶詰めだけ行うなど、分業化しているところもあります。日本では、ウイスキーのすべての製造工程を一貫して自社で行い、経験や知識、技術を蓄積しながら、独自の発展をしてきました。特に、多彩な原酒を造り分ける技術は日本ならではと称賛されています。

ジャズやシャンソンが流れる心地よい空間で読書と好きなお酒を楽しむ。本が好きな人にとってこんなに贅沢な場所は他にはないでしょう。蓼科 親湯温泉ならではの楽しみ方ができる「みすずLounge & Bar」。この雰囲気にぴったりと合うお酒はやはりジャパニーズウイスキーではないでしょうか。日本の清廉な気候と風土そして、匠の技が生み出した珠玉の味わいは、きっと旅の思い出として心に残るはずです。

→次回は、バーで楽しむジャパニーズウイスキーについてご紹介します。

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