主の独り言
2023.09.05
中動態の世界 意思と責任の考古学 國分功一郎
失われた「態」を求めて。
この帯を見た瞬間に、
プルーストの失われた時を求めて
と同じ構造と推測し読もうと決めた。
そして、この推測がよかった。
気になる章からオムニバス小説の様に読めてしまう。
果たして、中動態はどこに行ってしまったのか・・
昔は能動態と中動態しかなく受動態は存在しなかった、という驚きの知見から中動態という不思議な世界へ入り込む。
著者國分功一郎の魅力を増す一冊だった。