主の独り言
2021.08.12
草原の河 ソンタルジャ
チベット遊牧民の一家族。
生と死、そして親子間の距離が描かれている。
羊を遊牧する為に、移動するのだが、羊が狼によく食べられる。娘が可愛がっていた羊も残酷に食べられてしまう。羊はチベット人で狼はかの国か!?と感じてはいるが、その気は映画には一切出てこない。
親子間の超えられない障害物のメタファーとして河が出てくる。父親と息子との心を隔てている象徴だ。
冬の間は渡れない。雪解けを待ち、降水量が低い時期に渡るしかない。
父と息子との心の葛藤は、河の雪解けとともに邂逅するのだろう。