主の独り言
2020.09.28
セメントの記憶 ジアード・クルスーム
繰り返される破壊と再生。
なんだかカミューのシーシュポスの神話のように感じた。
ベイルートという中東のパリの異名を持つほどの都市は、貧富のコントラストが我々の想像を超える大きさだ。
そこで高層ビルを建設する異国からの作業員達の置かれた状況には自由意志は無い。
親もそうだった。そしてその子達もまた同じ運命を歩んでいく。
言葉はいらない。映像だけで多くの事が伝わり胸を打つ。
セメントの記憶。
素晴らしい日本語訳だと思う。