主の独り言

2019.08.11

ジュリアン グザヴィエ・ルグラン

DVの父親から母子が逃げるストーリー。
離婚後も、子供達の親権を巡りストーキング行為を続ける父親。
そして、法の判断は父親と2週間に一度
会わなければならないと言う命令が下る。

この判断が更なる悲劇を生んでいく。

子供は18才の女の子と11才の男の子。
父親は、11才の男の子ジュリアンと会う事を手段とし、元妻への執着を強めていく。

実家の父にも、性格がたたって勘当をされ、益々精神が不安定になっていく。

そんな中、18才の長女はボーイフレンドとの仲を深め、妊娠を匂わすシチュエーションも出てくる。

この2つのストーリーラインがこの映画のミソだと感じた。

一見、父親や弟と一切関わらない18才の長女。
この長女が示す姿が、昔の父親と母親との姿にダブってみせているところが秀逸。

最後は、やっぱり
の父親であったが、長女のストーリーのおかげで
物語が一気に深みを持ってくる。

良い映画特有の視聴後の余韻。
この映画の余韻はとても考えさせるものとなった。

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