主の独り言
2019.06.13
チンギス紀(1) 北方謙三
モンゴルの青き狼、チンギス・ハーン(カン)の物語第一巻。
テムジン(後のチンギス・ハーン)の幼少期、
父親を殺され、そして旅立ちの部分が
著者が躍動的に描ききっている。
正に、ヒーローズジャーニーの“出立”に該当する部分である。
広大なモンゴル帝国の土台を作ったチンギス・ハーン。
この大人物がなぜ作られたかの
重要な部分が描かれていた。
父の死、他部族との抗争、同盟、裏切り、
巨大な金国(中国)の存在・・・
歴史で学んだ文字のモンゴルが、
著者の力により、動く映像のように躍動したイメージがわいてくる。
僕の記憶だと、
テムジンはこの後中国の史記を読み影響を受ける。
多分2巻でその事が書かれているのだろう。
早く読みたいとうずうずしている。