主の独り言
2018.05.02
ポーの一族 萩尾望都
小学生のころ、妹が読んでいた事は記憶している。
その当時、この漫画の凄さを理解する知識は僕には無かった。
30年以上の時が経ち、とある方からこの漫画を紹介いただく。
作者は萩尾望都。
僕の好きな百億の昼と千億の夜の絵を描かれた方。
画筆が似ていると感じたのはそのせいだった。
物語は、
簡単に言うとバンパイアの話。
そして、バンパイアも生きる為に関係性が必要であり、
同じバンパイアを求め行き続けている。
不老不死という存在という部分で言えば
凄まじい力を持っていても、
やはり根底の関係性が揺らげば
存在も歪んでしまうことが示されている。
漫画は、
ポーの一族
というタイトルの話が1話にある。
そして、様々な伏線を展開。
その後のストーリーは
その伏線の回収。
こんな構造である。
この漫画が、少女漫画の伝説として語り継がれるのは
主人公に自分を投影しての結果なのだろう。
バンパイアという異質なモノをメタファーとして
私と考えれば、大いに頷ける事ばかりだ。
ポーの一族。
またゆっくりと読みたい漫画だった。