主の独り言

2016.02.16

神々の沈黙 ジュリアン・ジェインズ

IMG_5418
 
とても興味深い本が読めた。
人間の“意識”の出現についての仮説の本である。
あの、意識の権威であるダニエルデネット
仮説の検証に乗り出すほど、
この本の与えたインパクトはとても大きかったと聞く。
ジュリアン・ジェインズによれば、
人間の意識の出現は非常に最近で
約2000年前当たりだという。
そして、彼は“2分心”という造語を作り
右脳と左脳との役割について
壮大な仮説を展開するのだった。
いわゆる古の人間が聞いたとされる“神の声”の
の正体が暴かれるわけだが、
この仮説が非常に面白い。
意識はいつ生まれるのか マルチェロ・マッスィミーニ ジュリオ・トノーニ
は、意識の出現を示す本の中では非常に科学的だし
定量的な検証に基づくリアリティーある仮説である。
しかしながら、神々の沈黙 ジュリアン・ジェインズの
飛び抜けた仮説は個人的には大いに興味深くロマンを感じるのであった。
 

Category

Archive