主の独り言

2014.03.03

善悪の彼岸 ニーチェ

書棚からニーチェを取り出す。
善悪の彼岸。
大学時代に古本屋で購入した本だ。
当時は、Amazonなどの便利なサイトは無く
ブックオフや神保町のさくら通りやすずらん通りは
今でも覚えている場所。
そもそも、なぜ大学時代に僕が
古本屋巡りをし、古典を集め出したのかは
今でも明確な理由は分かっていません。
ただ、漠然とですが“お宝”という感覚で
ひたすら安くて買える古典を片っ端から買っていたのです。
そして、“ニーチェ”。
私が、学生時代衝撃を受けた一番の偉人でした。
僕は善悪の彼岸を、
東京に引っ越し、入学式前の数日間のうちに読み込み
入学式に臨んだことを懐かしく想い出されます。
善悪の彼岸では、
空気のように感じているイデオロギーを
そもそも“おかしいんじゃないの?”と批判的に論破します。
そして、タイトルにある“彼岸”という
世界を私たちに見せてくれるのです。
この世界感はフロムも自由への逃走の中で
指摘している箇所と大きく繋がります。
実存主義の嚆矢として
彼の功績はあまりにも大きく、
今の時代でも大きな存在感を示し続けています。
これからも、ニーチェを何度も何度も
読み続け、彼の本意を少しでも
感じ取れるようになってみたい。
と切に想っているのです。

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