主の独り言

2012.08.02

仮面ライダーキバから気づかされたこと

小僧二人との共通の趣味である仮面ライダー鑑賞。
観賞ではなく、あえて鑑賞と書けるようになったことが
父親として嬉しい限りだ。
仮面ライダーは昔から成人してからも私は毎週日曜日
見ていたが、ちょうど 仮面ライダーWの放映時に
長男が一緒に見だし、仮面ライダーオーズの時に
次男も見だし、今では毎週フォーゼも見ている。
(フォーゼは私は見ているふりをして違うことを考える時間にしているが)
で、今では過去の仮面ライダーを毎日一話ずつ男3人で見ることが習慣化している。
そして、冒頭に戻るが、観賞していた仮面ライダーが
いつしか鑑賞を3人でできるようになった。
できるようになったと言っても、長男は小学一年、次男は年中児。
自分の感想を言い合いながら、
仮面ライダーの世界に浸ることができているということ。
平成仮面ライダーは物語としても名作が多い。
仮面ライダークウガ
仮面ライダー555(ファイズ)
時点が
電王、アギト、W、そして今見ている仮面ライダーキバ。
クウガをはじめとしたここで書いた仮面ライダーは、
過去私が幾度となくコメントをさせて頂いているので
ここでは割愛しますが、今日は仮面ライダーキバについて書きたいと思います。
物語的には、評価が悪いキバですが(確かに)
ただ、心理学的には大変面白い作品です。
キバは仮面ライダーの中では唯一
現在の時間と過去の時代を同時に流すという試みをしています。
現在の時代とは主人公である息子の時間
過去の時代とは主人公の父親である時間
そして、ここでフォーカスしているのが
息子の時間で息子が体験することは
父親の過去の時間でも父親が同じ年代の頃経験するということ。
父親(自分と同姓)の人生をトレースすると
今までの自分の人生と重なる点が数多い事はよく知られていますが
ここにフォーカスしています。
生育歴の呪縛とでも言いましょうか
人生脚本とでも言うべきか
神話でも、このような物語は随所である事を記憶しています。
こういった視点で仮面ライダーキバを見ると
非常に興味深くなります。
しかし、うちの小僧たちに過去と現在を説明するには
相当時間を要しました。
今見ているのが、25話あたりですが
20話くらいまでは彼らはちんぷんかんぷん。
過去と現在はわかっても
仮面ライダーキバのミソである
親父と同じ経験を息子がするというポイントが
やっとわかったところです。
『僕はパパと同じように(人生)になるの!?』
嫌そうに質問してくる小僧の質問に、
ふとドラッカーがよぎりました。
人は誰かを支配しようとする。
親は子供を支配しようとする。
そして親も昔支配されて育ってきた。
要するに自分のコピーを作ろうとする、と私は解釈しています。
ドラッカーは著書現代の経営で
人を支配しないと言うことがマネージメントの大切な機能である事を説いています。
できる限り、子供を支配しないように心がけてきたつもりですが
妻のことや、子供、そして部下も
まだまだ支配している部分がある事に、未熟さを感じ、
今までの仮面ライダーキバの流れを見ると、
子供である紅渡(くれないわたる)を父親の紅音也(くれないおとや)
が支配しないで育てたというこれからの流れも見えてきた。
実際には息子である紅渡は、そのことにこれから先の話の展開で
音也の意思をくみ取るのであろう。
支配しない。
意識的にもっと気をつけたいキーワードが又増えた。
 

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