主の独り言

2020.12.18

レ・ミゼラブル ラジ・リ

2018年サッカーW杯優勝で沸くフランス。アフリカ系移民のスラム街が舞台。

毎日起こる犯罪の数々。映像では子供達が犯罪に手を染めている。そして取り締まる警察の度を超えた警備業務が映し出されている。

そんなある日、とある少年が盗みを働く。その盗みから、この映画の核心に迫っていく。

大人に抑圧される子供達。抑圧された怒りが周囲に伝播し憎悪となる。

そして大勢の子供たちの憎悪が大人たちに向く。
警察や周囲の大人たちへ復讐が始まる。

ラスト、
ヴィクトール・ユーゴの小説レ・ミゼラブルで有名なセリフで幕を閉じる。
それ故に同じ映画タイトルにしたのだろう。
思わず身震いしてしまった。

メタ視点に変えれば、フランスの話ではなく、全世界で起こっている、日本にも起こっている問題の構造と見ることができる。ラストのあのセリフの意図はそこなのだろう。

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