主の独り言

2015.03.07

ヒューリスティック

すき家で昼食を食べた。
昼時に移動が重なると、
空いているお店に直ぐ入り
直ぐ来るメニューを優先して注文する。
今日は、すき家だったが
違うお店になる事も数多い。
初めてのお店でも、
『早く来るメニューは!?』
と気づけばいつも言っている。
いつからの週間なのか
身体に染みついている
僕のヒューリスティックである。
思えば、社会人1年目。
僕は東京赤坂で不動産の営業マンの職に就いた。
移動時間の中、
上司と一緒に開いているお店を見つけ
急いで食べ、そして次のアポイント先に
約束時間前に必ず到着し、準備をする。
入社直後から、ほぼ毎日強制的に行われ
どうもヒューリスティックという
自動運動になってしまったようである。
ヒューリスティックは非常に楽である。
同じ場所に置いてある物は
探さず、手が勝手に伸びそれを手にし
行動に移し始める。
思考がいらないのだ。
僕も来月は40歳になる。
様々なヒューリスティックのお陰で
仕事の処理速度は上がっている。
睡眠時間を削ってまでもの
長時間作業は難しくはなっては来たが
その分、ヒューリスティックが
助けてくれ、結果的に作業は
20代以上にこなすことは出来ている。
ただし、ヒューリスティックは良い事だけでは無い。
悪いヒューリスティックもある。
悪しき習慣
とでも言うべきものだ。
自動運動になってしまっているから
なおさら直すのに時間がかかる。
そもそも、自動運動だから気づかない。
これがとてもやっかいだ。
妻に指摘されたり、子供に指摘されたり
そしてやっと意図的になる。
そんな事を繰り返し
自動運動という無意識から
自我領域にもって行くことで
やっと自動運動が停止するスタートラインに立つ。
40際を前にして思うことは、
悪しきヒューリスティックをアンインソールし
良き事をヒューリスティックさせる事が出来る様に
ただひたすら継続する。苦しくても継続する。
これが、温和な時間を長くする事に繋がる。
僕はそう考えている。
まだまだ、悪しきヒューリスティックは数多い。
僕なんて言うものは、
過去の傷からできあがった自動運動のロボットでしかない。
そこから、次のレイヤーがある事を
多くの偉人や僕の師匠は示してくれている。
果たして、行けるかどうか。
とにかくまだまだ道のりは長いことだけは確かであろう。

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