ディオニソスの陶酔
2026.03.10
蒸留酒の色
蒸留酒は琥珀色のイメージがありますが 実は「ジン」や「ウォッカ」など透明の製品が多数あります。ではなぜ「ウイスキー」は色が着いているのでしょうか?
もともと「ウイスキー」も誕生してからしばらくは出来たての「ニューポット」と呼ばれる蒸留したての無色透明な液体で飲まれていたそうです。17世紀から18世紀にかけてスコットランドの「ウイスキー」には大変な税金が課せられていましたので、製造者たちはハイランドの山奥に逃れ製造を続けていました。当時は合法的な蒸留所が数ヶ所に対して非合法の密造蒸留所が400ヶ所以上もあったそうです。役人たちの目から逃れるために木製の樽に詰めて熟成させたところ、少々きつい味わいの物が予想外にまろやかで香り高くなり、これが「ウイスキー」の樽熟成の始まりだと言われています。
当館で取り扱いの「ヴィラデストワイナリー」さんのブランデー「ヴィナッチャ」という「ブランデー」は無色透明な製品です。
ところで、色にはバラつきが出てしまうので本場スコットランドの「スコッチウイスキー」でもカラメルという食品着色料を使用して瓶ごとの色むらを防いでいるそうです。
グラスを傾ける時に、その歴史的な背景も感じて味わって下さい。
蓼科 親湯温泉 ウイスキー&スピリッツアドバイザー 梅原


