ディオニソスの陶酔
2025.11.09
温泉の効果(5)湯温による効果
温泉というからには通常湯温は40度程度にはなっているはずで、そのお湯に浸かるという事は「自律神経」に多大な影響を与えます。「自律神経」には「交感神経」と「副交感神経」が有ります。「交感神経」とは心臓などの動きを活発化させる陽の神経で体を興奮させたり緊張させる役割が有り、一方で「副交感神経」はそれらを抑える陰の働きで体をリラックスさせてくれます。
湯温が42度以上の熱いお風呂に入れば「交感神経」を刺激して興奮させ「目覚めの効果」が有ります。よく「ウー、アッチー」なんて言いながら両手拳に力を入れながら少しずつ腰を下ろして行きますよね。
一方、37度~40度程度の温めのお風呂に入れば「副交感神経」を刺激して「リラックス効果」が得られます。「ふー、極楽、極楽」なんてゆっくり入るということです。
無理をして高温の湯舟に入れば緊張の連続になってしまいますし、血圧も一気に上昇しますのでご注意下さい。
温泉によっては湯温の違う2種類の湯舟を用意しているところが有りますし、内湯の他に露天風呂が有れば外気の影響を受けて内湯より若干温めの湯温になっている場合が殆どです。これらの温度差を効果的に利用すればより良い入浴効果が得られるという事になります。
皆様も温泉を訪れる際にはこれらの効果と逆効果も考慮しながら入浴してみてはいかがでしょうか。
蓼科親湯温泉 温泉ソムリエマスター 梅原


