ディオニソスの陶酔
花見酒
いよいよ都会ではお花見のシーズン到来です。お花見というと桜の木の下で仲間が集まって飲めや歌えやの大騒ぎのようですが、高原ではまだまだ雪がちらついたりしております。
例年でもゴールデンウィークの頃になりませんと桜は咲いてはくれません。本州一遅いと言われる弘前の『桜まつり』と同じ頃になりませんと当地では『桜』にはお目にかかれません。ですから、スケジュールを調整可能であれば、4月上旬に皆様の地元で1回目、そろそろ伊那市高遠の高遠城址公園『桜まつり』、そしていよいよGWに蓼科の桜を、と3回もお花見ができるかもしれません。
毎年恒例になりましたTOYOTA GAZOO Racing Rally Challange in 八ヶ岳茅野が、本年も4月20日(日)に開催予定で、早ければこの頃から咲き始めるのではないかと思われます。
ところで、このお花見のルーツは豊臣秀吉だったということをご存知でしたでしょうか?秀吉が晩年の慶長3年(1598年)に京都の醍醐寺で行った『醍醐の花見』が始まりだったといわれています。派手なことが好きだった秀吉が、近親者はもちろん諸大名、配下の女中など約1,300人にも及ぶ参加者を集めて盛大に執り行われたそうで、この会場で全国各地の日本酒が振る舞われ、それまでの単に花を愛でるという観念を打ち破り、これが現代まで『お花見』として引き継がれているのだそうです。
『お酒』と一言で申し上げましても、日本酒の他にビールや酎ハイ、ワインなど世界には様々な酒類がございます。しかしながら、まだまだ4月では肌寒く、特に夜のお花見は一層冷え込んでまいります。これらの各酒類の中でも特徴的なのが、我日本が誇る『日本酒』です。世界の酒類の中でも幅広い温度帯で楽しめるということで、寒い時には燗酒が冷えた体を温めてくれます。桜の木の下で燗をつけるのは大変でしょうから、あらかじめ温めたお酒をポットなどに入れてお持ちいただくのも良いでしょう。ただし、お帰りに車を利用される方は、ハンドルキーパーにはお酒を勧めてはいけませんし、飲み過ぎによる大声などで近隣の方々に迷惑をかけてもいけません。もちろん、飛ぶ鳥後を濁さずでゴミも持ち帰るなど、節度のある楽しみ方でお願いいたします。
さあ、今月中旬以降にご予約をいただいている皆様、当館より少し諏訪IC方面へ戻りました『蓼科山聖光寺』の千本桜をお目当てにお越しください。当館スタッフ一同、心よりお待ちしております。
蓼科 親湯温泉 国際きき酒師 梅原






