ディオニソスの陶酔
お子様の入浴
温泉に入浴するお子様は何歳から?と疑問に思う方が多いと思います。そもそも生後どのくらいから旅行に出かけても良いのでしょうか?
お医者様によると基本1カ月検診が終わるまではお出かけは避けた方が良いといわれています。
その理由としては「体温調整がうまくできないこと」「免疫機能や抵抗力が未熟なため」「体力が未熟なため」とされています。
お出かけデビュー前にはまず「外気浴」から始めましょう。
まずはご自宅で窓を開け外気を取り込みます。外の空気に触れることで赤ちゃんの呼吸機能や体温調節機能が刺激されます。いきなり長時間の移動を伴う旅行より、少しずつ慣れさせてからお出かけください。
さらに、お風呂の構造にもよりますが、床が石の場合、ハイハイしていると膝などを傷つけたり座っていると思っていたら倒れて頭などを打ってしまったりしますので、ご注意ください。
そして、いよいよ温泉となりますと注目すべきは『泉質』です。
当館のように弱酸性のお湯なら肌へのダメージが少なく大丈夫だと思いますが、温泉分析表に書かれている水素イオン濃度『pH値』を確認して下さい。数字が7.5以上8.5未満は弱アルカリ性で美肌効果が期待できますが、6~3は弱酸性泉、3~2は酸性泉、2未満は強酸性泉となります。酸性泉では、殺菌効果により皮膚病などには効果がありますが、逆に肌を痛めてしまう可能性がありますのでお子様には注意が必要でしょう。肌の弱い方はお風呂上りに必ずシャワーを浴びて温泉成分を洗い流しましょう。
さて、お父様お母様と一緒にお風呂に入りたいというお子様もいらっしゃると思いますが、本年10月1日より、長野県では条例によりお子様の混浴制限年齢を7歳未満と改正されます。混浴によるお子様へのトラブルを防止するための改正になりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
蓼科 親湯温泉 温泉ソムリエマスター 梅原