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蓼科山のおはなし03

初心者から経験者まで幅広い層に人気がある蓼科山の登山。4月27日、今年も蓼科山の山開きが行われ、登山シーズンがスタートします。登山ルートはいくつかありますが、特に初心者にもおすすめなのが、「7合目登山口ルート」です。
「7合目登山口ルート」は、標高が高い位置からスタートできるので、山頂までの距離が近く、標高差も大きくないのも魅力です。登山口まではゴンドラリフト+徒歩でアクセスが可能。また、6月中旬(今年は6月13日12時予定)に蓼科スカイラインの通行止めが解除されれば、車でもアクセスすることができます。登山口には駐車場がありますが、シーズンや週末は満車となる場合があるので、早めの到着がおすすめです。もちろん登山口まですべて徒歩でも行けるので、天候や混雑状況、体力に合わせてルートを決めるとよいでしょう。
登山は、大きな鳥居をくぐってスタートします。標高はすでに1,900m。美しい苔を眺めながらしばらく歩きます。「馬返し」という地点から道はだんだん急な登りになり、コメツガやシラビソの樹林帯を進んでいきます。45分ほど歩くと「天狗の露地」へ到着。北西に開けた場所からは、女神湖や北アルプスの美しい景色が見られます。
「天狗の露地」をすぎると「ざんげ坂」というガレ場の急な登りが続きます。そこから25分ほどで、蓼科山荘のある「将軍平」に到着。蓼科山荘には売店もあり、軽食をとることもできるので、しっかり休んで頂上までの急な坂に備えましょう。
将軍平からは大きな岩がごろごろとした道を歩きます。急なところもありますが、鎖もあるのでゆっくり歩けばそれほど怖くありません。ただ、山頂に近づくほどに傾斜がきつくなっていくので、頑張りましょう。蓼科山頂ヒュッテが見えてきたらあと少しで三角点に到着します。
山頂は木々はほとんど生えておらず、大きな岩石に埋め尽くされた台地が広がっています。注意深く歩く必要がありますが、山頂からは、八ヶ岳連峰とその奥に南アルプス、または、白樺湖と霧ヶ峰、その奥に中央アルプスと北アルプスを見渡すことができます。山頂の中央部に位置する噴火口跡のくぼみには蓼科神社奥宮があり、蓼科山が信仰の対象である霊峰·御神体として祀られているので、無事登頂できたお礼として参拝したり、絶景を見ながら休憩をしたり、思い思いの時間を楽しむことができます。
帰りは、岩場を下るためより一層の慎重さが必要になります。特に山頂から将軍平へ向かう最初の区間は岩が重なった急斜面なので、ひとつひとつ足場を探しながら降りて行きましょう。将軍平から針葉樹の森に入り、そして苔むした静かな森の中を歩き、7合目登山口へと戻ります。
所要時間は、登り約2時間、下り約1時間30分、休憩なしで往復約3時間30分。ゆっくり写真を撮りながら歩いても4時間前後で楽しめる蓼科山。山頂からの素晴らしい眺めはもちろん、短い行程の中で火山の荒々しさと深い森の静けさが楽しめるのも魅力です。多くの人々を魅了してきた蓼科山。実際に登ってみたら、その理由が分かるかもしれません。
