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〜紅葉のおはなし 01〜

暑い夏が終わり、爽やかな風とともに紅葉の季節がやってきました。秋の訪れが早い蓼科も山の頂上では9月から紅葉が始まり、10月になると徐々に麓に向かって紅葉が広がっていきます。今回は蓼科の紅葉のおはなし。蓼科 親湯温泉に宿泊の際にぜひ立ち寄ってほしい紅葉のスポットをビーナスライン、メルヘン街道、湯みち街道ごとに紹介します。

蓼科 親湯温泉へと至るビーナスラインは、茅野市街地から上田市の美ケ原高原美術館を結ぶ山岳観光道路です。道路沿いには紅葉の名所が点在し、中でも農業用温水ため池として造られた蓼科湖は10月下旬〜11月初旬になるとシラカバやカラマツの林が秋色に。モミジの紅葉もすばらしく、その絶景を一目見ようと県内外から多くの人が訪れます。湖の南側に立てば、色とりどりの紅葉とともに蓼科山の姿が水面に映る絶景にも出合えます。道の駅「ビーナスライン蓼科湖」が隣接し、釣りや足漕ぎボートなどもあるので、ゆっくりと秋の蓼科を堪能するにはおすすめのスポットです。紅葉期間中はライトアップされ、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気に包まれます。

少し時間に余裕があるなら蓼科湖からビーナスラインを挟んだ北西側にある聖光寺へと足を延ばしてみるのもいいでしょう。聖光寺は旧北山村時代に設置された茅野市立北山小学校蓼科分校跡地を転用して昭和45年(1970年)に建てられた、蓼科 親湯温泉にもゆかりのある寺院です。ソメイヨシノ約300本が咲く桜の名所として知られ、秋になると桜が美しく紅葉します。

蓼科大滝は高さ25m、幅10mという雑魚川の滝の中では最大で、広い滝口から飛沫を上げて落下する様子は圧巻です。蓼科 親湯温泉からのアクセスは歩いて20〜30分ほど。静かな苔むした岩や倒木、立ち枯れの大木、また岩から生える木、岩に絡みつくように伸びる木など、神秘的な風景が広がる原生林の中を歩いていくとたどり着きます。土が少ない蓼科では、植物が岩に含まれている養分から栄養をとるために、岩をまたいで成長するのだとか。その生命力あふれる風景は、まるでアンコールワットや屋久島のようです。紅葉の見ごろは10月中旬~下旬。新緑のころもよいですが、秋の紅葉に彩られた蓼科大滝の姿が最も美しく見応えがあるといわれています。

ビーナスラインから少し離れますが、「信州のもみじ寺」といわれる清龍山長円寺もおすすめです。慶安2年(1649年)に諏訪藩二代藩主諏訪忠恒公によって開かれた寺院で、文化8年(1811年)に建てられた鐘楼門、慶応2年(1866年)に造立された百体観音などが残り、長い歴史を今に伝えています。鐘楼門へ向かう参道の一行寺楓のトンネルと境内の中にそびえたつ20m以上もあるイチョウの木がすばらしく、鮮やかな赤と黄という秋色に染まる風景を楽しむことができます。紅葉の見ごろは10月下旬~11月上旬。紅葉時期にはライトアップも行われ、闇夜の中に浮かび上がる紅葉も格別です。

※見ごろ時期は変わることがありますので、ご確認ください。

次回も蓼科の紅葉についてご紹介します。

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