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〜蓼科 親湯温泉 安全な温泉宿としての取り組みのおはなし 01〜

旅行に出かけるとき、何を基準に宿選びをしていますか。有名な温泉の宿、料理がおいしい宿、古い歴史がある宿、それぞれに選ぶポイントがあるでしょう。温泉は「源泉掛け流し」がいいという人も多いのでは。「源泉掛け流し」は、浴槽に源泉が常時注入され、あふれた湯は再利用されない状態のことをいいます。たしかに常に新しい源泉が惜しみなく注がれるので、温泉を存分に楽しめる贅沢感があります。

けれども、温泉の衛生面や安全性について考えたことがあるでしょうか。近年「旅館でレジオネラ菌が検出された」「レジオネラ肺炎にかかった」などというニュースを聞くことがありますが、どうしてこのような菌が発生するのでしょうか。レジオネラ属菌は乳幼児や高齢者など、抵抗力の弱い人は感染しやすく、また、感染するとレジオネラ肺炎などを発症。深刻な状態を招きやすいとても危険な菌です。

レジオネラ属菌などの繁殖を防ぐためには、厚生労働省及び保健所では公衆浴場の衛生措置として、浴槽は毎日1回以上(ろ過器を使用する浴槽にあたっては、毎週1回以上)完全に浴槽水を入れ換え、清掃すること、浴槽水は塩素系薬剤を使用して消毒し、浴槽水中の遊離残留塩素濃度について頻繁に測定を行い管理することなどを定めています。

一見「源泉掛け流し」はお湯が流しっぱなしになっており、自然にお湯が入れ替わっていると考えがちですが、「源泉掛け流し」の浴槽も同様に掃除と消毒が必要です。 規定通りに、温泉施設で湯の入れ替えや掃除を行っている施設は安心ですが、中には行わない施設もあるようで、雑菌が繁殖し、悪臭やぬめりが発生している場合も。せっかく温泉を楽しみに訪れても、浴場がそんな状態だとがっかりしてしまいます。また、事件や事故が起こってからその状態を知ってもなんだかいやな気分になります。

蓼科 親湯温泉では、循環式浴槽、濾過器、塩素注入機を完備。循環式浴槽においては、週に1回以上定期的に完全換水し、浴槽の消毒・清掃をしています。また、毎日浴場を清掃し、週に一度は湯抜き清掃を行っています。湯抜き清掃時には毎回塩素消毒を行うほか、 塩素濃度を保つために塩素注入機により常時塩素を注入。残留塩素濃度は毎日測定し、 1日2時間以上 0.4mg /L〜1.0mg /L 以下で調整しています。

かつて日本には源泉を管理する湯守という仕事がありました。蓼科 親湯温泉では湯守の心を受け継ぎ、また現代の規定をしっかりと守って、日々きめ細やかに掃除や消毒を行っています。だからこそ、安全で気持ちのよい温泉を楽しむことができるのです。

→次回は、日々行う清掃や掃除について詳しくご紹介します。

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