湯船に浸かって思いっきり手足を伸ばす。目の前には蓼科山の絶景。目を閉じると聞こえてくるのは、滝の湯川のせせらぎ―。自分だけの空間で上質な温泉が楽しめる蓼科 親湯温泉の貸切露天風呂。長年にわたって人気を集めてきたこの貸切露天風呂がユニバーサルデザインに生まれ変わりました。

蓼科 親湯温泉に貸切露天風呂が誕生したのは、平成12年(2000年)のことです。当時は若いカップルが多く訪れていましたが露天風呂付客室もなかったため、二人で温泉を楽しむことはできませんでした。そこで、「お二人での思い出作りになれば」という想いから渓流の絶景が楽しめる場所に新設されたのが3つの貸切露天風呂です。しかも、すべての宿泊者が30分無料で利用できるという蓼科 親湯温泉ならではのサービスを開始したことで、若者層の利用がさらに増えたといいます。

また、貸切露天風呂を30分無料としたのには、訪れたすべての人に気持ちよく温泉を楽しんでほしいという蓼科 親湯温泉の想いが込められています。例えば手術跡などがあるためせっかく温泉宿を訪れても大浴場には行かずにお部屋のお風呂を使っていたという人には、とてもうれしいサービスではないでしょうか。しかも蓼科 親湯温泉の「信玄の隠湯」は幅広い効能があり、病後の回復期などには最適です。誰にも気兼ねすることなく誰もが上質な温泉を楽しめる貸切露天風呂は蓼科 親湯温泉の魅力の一つとなっていました。

今回のリニューアルでは、貸切露天風呂に向かうまでの段差をなくし、湯船を床下に設置。入口に手すりを備えるなど、ユニバーサルデザインに。壁側面にはおむつ替え台も設置し子どもからお年寄りまで幅広く入浴できるようになりました。また、絶景と温泉を楽しむお風呂のため、あえてシャワーを設置していないのだとか。さっとかけ湯だけして、30分間という贅沢な時間を余すところなく楽しむとよいでしょう。

子どもたちと一緒に賑やかに、夫婦水いらずでゆっくりと、また一人きりで何にも邪魔されずなど―。思い思いの時間が過ごせる貸切露天風呂。温泉の魅力はそのままにこれまでよりもいっそう入浴しやすくなった蓼科 親湯温泉の貸切露天風呂を楽しみに、この春蓼科を訪れてみませんか?

→次回は、貸切露天風呂の楽しみ方をご紹介します。