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〜蓼科 親湯温泉 長野ワインのおはなし 02〜

ほんのひと昔前までは、ワインといえばフランス、イタリアなどが主流でした。そこにチリワインが参入し、輸入時の関税が撤廃されるなどして、美味しいワインが手軽に楽しめるようになりました。日本のワインはというと、甘い、安いというイメージがあり、それまであまり知られることがなかったのですが、長野県では2010年ごろからワイナリーが増え、質の良い長野ワインに出合えるようになりました。

今では世界的なコンクールなどでも高く評価される長野ワインがあることを知ってほしい、そして味わってほしい――そんな想いから蓼科 親湯温泉では長野ワインだけをラインアップしています。これらは専属ソムリエの梅原浩義氏とスタッフ自らがワイナリーへ足を運び、作り手の志や苦労を共有した上で選び抜いたものばかり。今回は、ソーヴィニヨンブランのワインを探すため、ソムリエとともに「ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー」にお邪魔しました。

「ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー」は長野県東御市に玉村豊男氏が築いた農園&ワイナリーです。エッセイストとして、画家として生きてきた彼が50歳も後半になって突然標高850mの未開の地を自ら耕し、農園を作ったのがはじまりです。東御市は千曲川ワインバレーに含まれ、日本有数の少雨地域で日照時間が長く昼夜の寒暖差が大きいなどブドウ栽培に適した条件が揃っています。気候条件のよいヴィンヤード(ブドウ畑)で大切に育てられているのは欧州系専用品種で、収穫したブドウは畑の横にある醸造施設ですぐに仕込まれます。ブドウを育てるところから始まるこだわりのワインは、日本ワインコンクールの最高金賞をはじめさまざまな栄誉に輝くほか、サミットの会食に供されるなど日本を代表するワインとして高く評価されています。

今回は、ヴィンヤードや醸造施設を栽培醸造責任者兼社長の小西超氏に案内していただき、またワイン造りへの想いやこだわりについて伺い、テイスティングも行って、ソーヴィニヨンブランを新しく蓼科 親湯温泉で迎えることになりました。ボトルを開けた瞬間から広がる華やかな香りと爽やかな酸味はワインを普段あまり飲んでいない方にもきっと喜んでいただけるソフトながらもゴージャスな味わいです。

現在、千曲川ワインバレーには自分でブドウを育てて将来はワイナリーを作りたいという熱意ある若者達が数多く集まっているといわれます。最初にこの地を切り開いた玉村氏に続き今ではワイナリーの数も30ほどに増え、千曲川バレーにはワインの理想郷が完成しつつあるといえるでしょう。

味はもちろんのこと、それぞれにロマンあふれるストーリーをもつ長野ワイン。今宵は、ぜひロマンあふれる「ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー」のソーヴィニヨンブランを「蓼科 山キュイジーヌ」とともに味わってみてはいかがでしょうか。

→次回は、蓼科 親湯温泉で楽しめるその他の長野ワインを紹介します。

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