お知らせ
〜春のビーナスラインのおはなし04〜

長野県の茅野市街地から上田市の美ケ原高原美術館までを結ぶ観光道路、ビーナスライン。全長約76kmのクライマックスは、美ケ原エリアです。美ケ原は、八ヶ岳中信高原国定公園北西部に位置する高原で、最高峰の王ヶ頭(2,034 m)のほか、王ヶ鼻(2,008 m)、茶臼山(2,006 m)、牛伏山(1,990 m)、鹿伏山(1,977 m)、武石峰(1,973 m)といったピークがあります。エリア内には、美術館や牧場など見どころはもちろん、初心者から熟練者まで楽しめるさまざまなハイキングコースがあります。



美ケ原高原美術館は、昭和56年(1981年)、神奈川県の「箱根 彫刻の森美術館」の姉妹館として開館しました。屋外に現代彫刻約250点を展示し、日本で最も標高の高い屋外展示型美術館といわれています。屋外では、作品だけでなく、ショウジョウバカマ、シロバナノヘビイチゴ、アズマシャクナゲなど高原植物を楽しめます。屋内には、「ミロのヴィーナス」や「ダビデ像」などの模型作品のほか、絵画も展示。作品数も多く見応えのある美術館です。



道の駅 美ヶ原高原は、美ケ原高原美術館に隣接し、こちらも日本で最も標高の高い道の駅といわれています。ショッピングモールでは、長野県の特産品や美術館グッズを販売。展望テラスでは、北アルプスや白馬三山、北信五岳、浅間山などの山並み、佐久平を一望することができます。

美ケ原の中央部に立つ美しの塔は、濃霧の際に鳴らし位置を知らせる霧鐘を備えた避難塔で、美ケ原のシンボル的存在です。美ケ原は霧が発生しやすく、美ヶ原産の鉄平石でできた高さ6mの塔の中は避難場所になっています。毎年4月25日の開山式は、塔の前で行われます。

山頂付近は平坦な台地になっており、平安時代から牛の放牧が行われてきました。現在は、美ケ原牧場とよばれ、毎年5月から10月まで約300頭の牛を放牧。まるで外国にいるかのようなのどかな風景を楽しむことができます。


美ヶ原自然保護センターでは、美ヶ原に生息する動植物や歴史、文化をパネルや標本などで紹介しています。また、売店「うつくしテラス」が隣接しており、美しい風景を眺めながら食事やティータイムが楽しめます。

その他、電波塔が立ち並ぶ、最高峰の王ヶ頭、美ケ原の中でもパワースポットとして知られる王ヶ鼻など、多彩な見どころが点在。春の日差しを感じながら、信州の大自然をお楽しみください。

(画像提供協力:美ヶ原高原美術館様、上田市観光シティプロモーション課様)