お知らせ

2024.11.28

〜蓼科 親湯温泉よりお届けする今月の1冊〜

『星の王子さま』

「本当に大切なものは目には見えない」

『星の王子さま』を一度読んだことのある人なら、この言葉が心に残っているのではないでしょうか。

『星の王子さま』は、フランス人作家アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの代表作です。昭和18年(1943年)にアメリカで出版され、累計発売数は8000万冊以上という世界的ベストセラー作品となりました。

日本では、岩波書店から昭和28年(1953年)に出版。フランス文学者でもある内藤濯が翻訳を担当し、本のタイトルは『小さい王子』と直訳せずに『星の王子さま』という素敵な名前にしたといわれます。岩波書店が独占的な翻訳権を持っていましたが、平成17年(2005年)で満了。以来、出版社各社から多くの新訳が出版されています。

かわいらしい挿絵もあり、児童文学のようでもあるけれど、作者のメッセージは大人にも込められています。冒頭には、「レオン・ヴェルトへ」と題された献辞があり、昔こどもだったころのレオン・ヴェルトへ捧げるとしています。こどもはもちろん、こどもだったことを忘れてしまった大人たちへのメッセージだといえるでしょう。

サン=テグジュペリは航空郵便会社のパイロットで飛行士としての体験を元に創作したといわれています。自身をモデルにしたパイロットと星の王子さま、きつねを中心に物語は進みます。そして、「生きる上で最も大切なこと」とは何か、サン=テグジュペリのメッセージがちりばめられています。読むたびに、新しい発見があり、こどもの頃のことを思い出させてくれる『星の王子さま』。忙しい毎日に疲れたら、蓼科 親湯温泉で上質な温泉やプラネタリウム岩盤浴を楽しみ、『星の王子さま』を読んで心身のデトックスをする・・・そんな休日もおすすめです。

Category

Archive