主の独り言

2015.09.18

思考の整理学 外山滋比古 & アイデアの作り方 ジェームス・W・ヤング

IMG_4357
発売から30年以上経っても売れ続けているらしい。
そんな事を知り、本棚から引っ張ってくる。
かれこれどのくらい前に読んだだろうか・・・
赤線の箇所を読み直す。
なるほど。なるほど。
少しずつ思い出す。
当時の僕は、著者の
積極的に忘れる(忘却)
という意味がわからず、相当苦労した様だ。
赤字で、『何言ってんだ!!』
とのコメントまでご丁寧に記載している(笑)
しかし、面白いもので
著者の言うとおり、忘却の先に残っているというものを古典とするならば、
この本は正に古典だと言う事がわかる。
今の僕の思考法の一部はこの本のお陰だったのである。
それすら忘却していたのだ。
さらに、アイデアの事まで言及している。
当時の僕は、熱心に赤線ひいて
コメントをしている。
かなり、興味深かったのだろう。
ただ、読んで感じたのは
これって、ジェームス・W・ヤングの
アイデアのつくり方を
オマージュしているのではないか・・・
という事を感じた。
IMG_4626
そして、この本こそ古典。書庫から引っ張ってくる。
(何年前にしまっても本のある場所がわかるのは不思議である)
世でよく言われる、
“アイデアは孵化させる”
“何もしないで待つ”
の元の本である。(1963)
著者であるジェームス・W・ヤングは
“アイディアとは既知の知識の組み合わせからの想起(ひらめき)”
であると定義した。
よって、アイデアを孵化させると言う元ネタの本であるが
ただ、待っていればアイデアが来るとは言っていない。
大切なのは、一般知識である。
一般知識と特殊知識があって初めて良きアイデアは生まれる。
アイデアを孵化させるまでの前提条件を
すっ飛ばして、何もしないで待っていれば・・・
と多くの方が言っているが残念である。
この2冊は、縁あって今日一緒に読み直すことが出来た。
今後はセットで近くに置いておきたいと思う。
それにしても、
著者外山先生の忘却という事が
見事に当てはまった良き体験をさせてもらえた。
ありがたい。

Category

Archive