主の独り言
思考の整理学 外山滋比古 & アイデアの作り方 ジェームス・W・ヤング
発売から30年以上経っても売れ続けているらしい。
そんな事を知り、本棚から引っ張ってくる。
かれこれどのくらい前に読んだだろうか・・・
赤線の箇所を読み直す。
なるほど。なるほど。
少しずつ思い出す。
当時の僕は、著者の
積極的に忘れる(忘却)
という意味がわからず、相当苦労した様だ。
赤字で、『何言ってんだ!!』
とのコメントまでご丁寧に記載している(笑)
しかし、面白いもので
著者の言うとおり、忘却の先に残っているというものを古典とするならば、
この本は正に古典だと言う事がわかる。
今の僕の思考法の一部はこの本のお陰だったのである。
それすら忘却していたのだ。
さらに、アイデアの事まで言及している。
当時の僕は、熱心に赤線ひいて
コメントをしている。
かなり、興味深かったのだろう。
ただ、読んで感じたのは
これって、ジェームス・W・ヤングの
アイデアのつくり方を
オマージュしているのではないか・・・
という事を感じた。
そして、この本こそ古典。書庫から引っ張ってくる。
(何年前にしまっても本のある場所がわかるのは不思議である)
世でよく言われる、
“アイデアは孵化させる”
“何もしないで待つ”
の元の本である。(1963)
著者であるジェームス・W・ヤングは
“アイディアとは既知の知識の組み合わせからの想起(ひらめき)”
であると定義した。
よって、アイデアを孵化させると言う元ネタの本であるが
ただ、待っていればアイデアが来るとは言っていない。
大切なのは、一般知識である。
一般知識と特殊知識があって初めて良きアイデアは生まれる。
アイデアを孵化させるまでの前提条件を
すっ飛ばして、何もしないで待っていれば・・・
と多くの方が言っているが残念である。
この2冊は、縁あって今日一緒に読み直すことが出来た。
今後はセットで近くに置いておきたいと思う。
それにしても、
著者外山先生の忘却という事が
見事に当てはまった良き体験をさせてもらえた。
ありがたい。