主の独り言

2014.11.25

イデーン フッサール

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蔵に眠っていた本。
お客様からいただいた本。
合わせて2500冊。
宴会畳に広げ仕分けを試みる。
昭和初期の古書から、平成の本まで
年代も幅広い。
さらに、分野も
文学、歴史、思想など幅広く、
仕分けだけに5人で6時間ほどかかった。
作業途中に、私の好きなフッサールを見つけた。
“イデーン”である。
イデーンは、フッサールの代表的な著作でも有り
現象学を代表するもの。
過去、何度もイデーンを読んで
挫折したことを懐かしく思う。
(今でも全て理解したなど思っていない)
イデーンを始めとして
フッサールの著作は1冊で終わることはほぼ無いと記憶している。
そして、同じ事を何度も繰り返すのも
フッサールの特徴でもある。
その繰り返す志向としたら、
僕には読者を理解させる為の手段(愛)であるとも感じている。
個人的には、現象学は僕の好きな分野である。
過去、メルマガでも現象学について何度か書いている。
目に見えているもの。感じ取るもの。
これら世界を“エポケー”する事から全てが始まる。
これが現象学である。
自分の認識というモノを、
一皮一皮むいていき、“中心”にあるものを
探っていく方法論であると
私は個人的に解釈している。
自分への現象学的アプローチは
人生半ばの過渡期を迎える僕にとっては
とても重要であり、数年前から
取り組んでいる取り組みである。
しかし、剥いても剥いても
中々、“中心”は出てこないもの。
それでも、剥き続ける事が必要だと思っている。
イデーン。
僕自身を内向き志向にするきっかけをくれた本である。

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