主の独り言
2019.07.02
A GHOST STORY デヴィッド・ロウリー
(HPよりスクリーンショット)
素晴らしい映画を見た。
A GHOST STORY
おばQが主役の物語だ。
“届かない手紙”というテーマで映画を見た2本目だ。
台詞が少なく、カット割りも少ないこの映画。
見る人に多くの何かしらの感情を抱かせるだろう。
(個人的にカット割り多い映像は好きでは無い)
映画館で見て、そして即Amazonで購入。
日本語字幕版は発売されていないが、
英語版であっても再視聴したいと思うほど、素晴らしかった。
個人的には、ニーチェの永劫回帰が頭に浮かぶ。
彼女(奥さん)の想い(手紙の内容)を知るために
時間を越えて彷徨い続ける主人公(おばQ)
手紙の内容を知りたいが、映画ではそんな事はどーでも良いのだろう。
その手紙が主人公に対して書かれているモノでありさえすれば
主人公の存在が確立されるのだから。
主人公から奥さんへの手紙は届かない。
切ないほどに届かない。
それが又良かったとも感じる。
奥さんは現世を生きているのだから。
視聴後、さらに数日間こんなに余韻に浸れる映画は滅多に無い。
僕にとって永久保存版の映画となった。
シンガーソングライターでもある主人公の曲が
BGMで流れる。
このBGMの歌詞にこの映画のポイントが書かれている。
また、映画の冒頭の台詞。
ここは見逃さずに居てもらいたい。
この2つのポイントを抑えると、この映画は最高なものになる。
あー切ない。ひたすらに切ない。