主の独り言

2017.05.03

人はなぜだまされるのか 石川幹人

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“人はなぜだまされるのか”
生物進化論から、このテーマにフォーカスした本。
先月は、“老化”関係の本を8冊ばかり読み
そのうち2冊をこのブログに書いた。
“老化”は生物としてガン化を遅らせる戦略であること。
この件には、衝撃を受けると共に、
まだまだ人の身体は寿命50才以上の事を
想定できていない事も把握した。
そして、今回は“進化心理学”という見地から
“人間の心は進化の中で有利なように作られて来た”
これを、帰納的に様々な事例を出して示してくれている。
なぜ壁の染みが人の顔に見えたりする事があるのか。
なぜ人はある一点に集中してしまうと周りが見えなくなってしまうのか。
なぜ人間よりチンパンジーの方が記憶力があるのか。
なぜ人間は残さず全て食べてしまうのか。
なぜ人間は騙されるのか。
事例を心理学の見地から説明されるととても面白い。
我々は、まだまだ縄文時代と脳を含めた身体は
あまり変わっていないのである。

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