主の独り言

2013.10.13

SL



大井川鐵道のSLフェスタに参加し
1年に1回の10両編成のSLに乗ってきた。
私、鉄ちゃんと言うわけではないのだが、
昭和初期のノスタルジックな雰囲気も相まって
乗車の1時間ちょっとは本当に童心に帰れた時を過ごせた。

トンネルに入れば
社内はススだらけに。
これがまた良い。
体がススだらけになっても
そのススが旅の想い出を体に付着
させてくれているようだから。
沿線には、
農作業中のおじいちゃんおばあちゃん、
遊んでいる子供達、
みんなSLが通る度に皆
手を振ってくれる。
そこには日本の原風景があった。
このSLが現役の昭和初期。
SLそのものは大きな物語だったのだろう。
日本は年々大きな物語がなくなっている。
時代の進歩と共に
無くなるモノもある。
そして時代が進んでも
大きな物語の残骸は時を刻み
私たちに郷愁の念を感じさせる。
原風景には
私たちの心に響く
元型的な何かが含まれているのだろう。

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