主の独り言

2013.08.25

生き残る判断、生き残れない行動

ちょっとした事件が起きた。
僕や妻、子供では無く、子供の学校の。
で、学校内の詳細については書けないが
小僧に対しては面白い経験だなと人事にも思っている。
(当然かわいそうだという気持ちもある)
そもそも、外的なストレスは変えられない。
これを変えようとするのが
心のバランスを崩す原因の一つ。
外的なストレスは生きていれば大なり小なり当然ある。
そして、その外的なストレスを、
“受け止める”or“受け流す”
この技を生きていく中で身につけていくものだと僕は考えている。
(そのやり方には当然ノウハウがある。それを親がコツを間接的に教えるものだとも思う)

生き残る判断、生き残れない行動
著者 アマンダ・リプリー

9.11の際に、生き残った人と生き残れなかった人を
調査した名著である。
この事件のあと、この本を思い出した。
この本は、過去私もメルマガでご紹介した本だ
人は、災害や大きな問題を前にすると
以下の段階になると著者は言う。
第一段階 否認
第二段階 思考
第三段階 決定的瞬間
否認とは、現状を受け入れられない状態を指す。
さらに、“何も起きていない”と信じ込ます。
変化を認めない、認知不協和の合理化が起きる。
そして、この時間が長い人ほど生き残れないと著者は言う。
思考とは、否認の段階を経て
やっと現実を目の当たりにしたときに
信じていたものが違うという現実に
パニックになる段階である。
決定的瞬間とは、いざ行動しようと思っても
思考が混乱している状況では
日々の訓練した“身体で覚えていることしかできない”
という事を指す段階である。
ざっと、私のうろ覚えだが
この3段階の描写を細かくわかりやすく本では描かれている。
そして、
事件直後、私たち家族には否認が襲ったことも
今はよくわかる。
1日くらいは否認の状態だったろうか。
しかし、2日目には夫婦そろって
否認を抜け、思考(ここは2時間くらい)を抜け
決定的瞬間を迎えた。
で、結論を3日目に出した。
その後、小学校2年の小僧に2日くらい掛けて
ゆっくりと現実を話し、議論した。
今はうちの家族はとても落ち着いている。
決めたゴールに向け準備をするだけだからだ。
“賽は投げられたのだ”

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